札幌市水道局 4月下旬入札、5月中旬以降着工へ
札幌市水道局は、豊平川水道水源水質保全事業の関連工事として、凝集沈殿処理の過程で発生する汚泥を乾燥させる天日乾燥床新設などを近く一般競争公告する。対象は、土木A1等級の市内業者で構成する特定共同体を想定。4月下旬の入札を予定する。5月中旬以降の着工、2025年3月の完成を目指す。
同局は、南区定山渓温泉東2丁目121の玉川橋取水堰から白川浄水場に導水する河川水のヒ素を一定程度除去するため、取水施設の整備を計画している。
今回公告するのは、管理センターへの濃縮槽と天日乾燥床の新設工事。濃縮槽を設けることでヒ素を凝集沈殿処理して除去する過程で発生した汚泥の水分を減らし、乾燥に必要な時間を短縮させる。
天日乾燥床は4床、計5600m²の規模を想定。加えて、乾燥させた汚泥を一時保管する発生土保管庫棟と車庫棟の設置、ダクタイル鋳鉄管440mの布設も見込む。
乾燥汚泥は道南のセメント工場でリサイクルする予定。3月末公表の発注見通しでは、金額区分を5億円以上に設定している。
豊平川水道水源水質保全に関連する5億円以上の大型案件は、このほかに水力発電設備新設、管理センターのフロック形成池・沈殿池設備新設があり、月内に順次告示する予定だ。