市道用ボックス1基追加 5月連休開けにも設計公告
旭川市は、永山東光線予備設計の修正設計を5月の大型連休明けにも一般競争公告し、月内に入札する構えだ。住民要望を取り入れて左岸側の豊岡地区に市道が通るボックスカルバート1基を追加するほか、縦断勾配の見直しなども進めて事業化に備える。
同路線は、永山町9丁目を走る道道鷹栖東神楽線を起点に環状1号線、JR石北本線との交差を経て市内中心部に至る街路。2015年度に踏切前後の1.04kmを旭川建管が事業化し、21年度から跨線橋設置と道路拡幅工事を本格化させている。
市ではこの事業に合わせて、牛朱別川右岸の新星町4丁目付近から南側に分岐して、豊岡地区を走る神居旭山通(動物園通)に交差する約500m区間の新設・拡幅を計画。河川横断部には橋長151m、全幅26m、4径間の鋼橋を架設する。
道路や構造物の予備設計はアサヒ建設コンサルタント、ドーコン・富士建設コンサル共同体で作成。設計から10年以上が経過し、住民説明会でも市民から新橋架設に伴う要望が寄せられているため、22年度は予備設計の修正に取り組む。
現状は両岸にボックスカルバートを1基ずつ配置して堤防直下の市道を通す計画だが、左岸側豊岡地区の市道をもう1本通せるようボックスカルバート1基を追加。これに合わせて左岸側の盛り土に車両が通れる高さを確保しなければならないため、縦断勾配の見直しを検討する。
右岸側の新星町地区は橋梁からのすり付け部をコンクリート擁壁で固める計画だったが、道との協議結果を反映して法面整形にとどめる考え。橋梁の構造に変更はないが、高欄を設置する地覆を現行基準に合わせてやや狭めることも視野に入れている。