釧路、中標津の2町で5割増
釧根管内市町村が2022年度予算に計上した工事請負費(一部建設改良費)の総額は、382億9838万4000円で前年度当初比3.7%増となった。前年度当初を上回ったのは、釧路市、釧路町、白糠町、根室市、中標津町、羅臼町の6市町。釧路町が51.3%、中標津町が57.2%と大幅に増加した。
2市10町1村の22年度一般会計と特別会計の工事請負費、企業会計の建設改良費を本紙が集計した。
釧路町は、仮称・セチリ地区防災交流センター改修に1億967万8000円、別保小増改築に1億8623万9000円を積み上げた。中標津町は、3カ年事業の広陵中大規模改修着工を予定していて、初年度分の工事費として8億9010万円を確保。根室市は2カ年事業の新庁舎建設に着工を予定する。
総額が最多の釧路市は、道の駅阿寒丹頂の里エリア再編や春採生活館建て替えに取り掛かる。企業会計のうち病院事業会計は、緩和ケア病棟改修などを予定し、2・5倍の19億9412万8000円を確保した。古川、白樺、大楽毛終末処理場の水処理設備更新などを含む下水道事業会計は5割増の24億3605万円と大幅に伸びた。
減少率が最も大きかったのは鶴居村で、新総合体育館の発注を終えたため54.9%減となった。まちの駅サーモンプラザ建設や旧焼却施設解体の発注を終えた標津町は36.4%、茶内配水池耐震化が完了した浜中町は28.4%、生涯学習センターの本体工を終えた別海町は25.7%減少した。