衛生面に配慮したドライシステム導入
札幌市は、中の島中給食室増築ほかを13日にも成績重視3年型で一般競争公告する。衛生面に配慮したドライシステムの導入を図る。週休2日試行工事の対象とし、市内の建築A等級単体を想定。5月中旬の着工、2023年5月下旬の完成を予定する。23年度以降は琴似中央小で同様の増築を計画している。
市教委は老朽化した学校施設の改修に伴い、給食室の衛生環境改善に向け、床が乾いた状態で作業できるドライシステムの導入を進めている。
豊平区中の島2条3丁目1の1にある中の島中は、日章中で調理した給食を受けている「親子方式」の子に当たる。増築により、近隣校に配送する給食の調理も担う親になる見通し。23年度には給食の配送先を固めたい考えだ。実施設計は建築をサン設計事務所、設備を山道設備設計事務所がそれぞれ担当した。
施工業者には過去3年間の施工成績が平均78点以上、建築の元請け施工実績を求める。
現給食室を利用しながらの整備を見込む。RC造、平屋、延べ520m²の増築規模を想定。増築に伴う校舎の内部改修や屋上防水改修2320m²、外構も予定している。
3月末公表の発注見通しでは、金額区分を2億5000万円以上5億円未満に設定した。
市は給食室を備える学校について改築や改修時期、学校環境、親子方式の実施状況などを踏まえて、順次ドライシステム化する方針を持つ。
22年度は琴似中央小の実施設計に取り組み、23年度以降の増築に備える。