上川総合局林務課は、2016年8月の連続台風で南富良野町幾寅地区にもたらされた冠水被害の再度災害を防ぐため、21年度に着工した南富良野地区流木防止総合対策で、22年度以降に治山ダム10基の新設を計画している。22年度に床固め4基、23年度に床固め3基と谷止め1基、24年度に床固め2基を整備する予定だ。
森林整備などを含めた概算事業費は、22年度に2億6300万円、23年度に1億1800万円、24年度に7300万円を見積もっている。
16年8月に台風10号から変わった温帯低気圧による大雨の影響で空知川が氾濫し、南富良野町幾寅地区を中心に冠水や土砂流出が発生。これを受け、豪雨災害の事前防災として20年度に事業着手した。総事業費は5億8000万円だ。
治山ダムの新設箇所は町役場から南側に約2kmの内藤の沢と、南東側約6kmの内の沢。このほか、金山地区で簡易流木捕捉工や危険木除去に取り組む。
21―24年度の4カ年で床固め10基と谷止め2基を新設する計画。従来型のコンクリート式のほか、一部で流木捕捉式を用いる。
22年度に新設する床固めは、内の沢で1基と、内藤の沢で3基。7月に内の沢、8月に内藤の沢のダムをそれぞれ一般競争入札で発注する予定だ。