長寿命化で躯体や外壁のほか設備更新なども
浜中町は、総合文化センター長寿命化改修の実施設計を6月上旬にも指名し、同中旬ごろに入札する。外壁や天井に加え、機械設備を改修する計画で、総事業費は最大10億円を超える見通し。業務期間の12月ごろまでに改修規模などを固め、2023年度に着工する考え。規模によっては2カ年施工も見込む。
霧多布西3条1丁目47にある同施設はRC造、2階、延べ3757m²の規模で、1987年に完成。建設から35年が経過し、天井からの雨漏りが発生し、器具や機械の老朽化が進む。雨漏りが電気設備にまで及ぶと漏電する恐れがある。
ロビーの水銀灯が生産終了したほか、23年には既存エレベーターの保守サービスが終了する。設備保守が困難になるため、27年度に予定した改修を前倒しする。
躯体損傷部や天井などの改修、屋上防水や外壁タイル張り替えをする方針。受電、給排水、空調暖房などの設備と、エレベーター、舞台吊り物などの機械設備更新も必要となる。
現時点で見込まれる箇所全てを改修した場合の工事費は10億円以上と試算。実施設計を進めながら、改修の必要箇所や規模、工期などの事業計画を固める。22年度当初予算に委託料3300万円を計上した。
施設内には町出身で漫画「ルパン三世」で有名なモンキー・パンチ氏の作品などを展示している。雨漏りなどの解消で、貴重な観光資源の保全などにもつなげる考えだ。