駐車場配置も
八雲町は、北海道新幹線の仮称・新八雲駅に接続するアクセス道路の詳細を明らかにした。整備を担う函館建管が2021年度に進めた概略設計を踏まえて線形を変更し、駅前ロータリーの交通安全に配慮。駐車場の配置なども変更した。建管は22年度の詳細設計を予定。町は28年度末までの完成を要望している。
19日に八雲町役場で開いた北海道新幹線仮称・新八雲駅周辺整備推進会議の2022年度第1回会合で、町の担当者が説明した。アクセス道路は延長200mの道道として建管が整備する。
18年度策定の仮称・新八雲駅周辺整備基本計画では駅前ロータリーを出た後、北側に膨らみ、道道八雲北桧山線に接続するプランを描いていた。駐車場は線路と平行に南北に伸びる形状とし、駐車場とアクセス道を結ぶ道路の整備も想定していた。
概略設計では駅から東側へ道路を直線に延ばし、北に向かってカーブさせて八雲北桧山線につなげる計画に変更。車両がアクセス道路からロータリーに入る際に減速せざるを得ないため、ロータリー内の安全性が高められるとした。
駐車場はアクセス道路に平行して東西に延びる形状にできるため、駐車場―アクセス道路間の道路も不要になるなど土地利用の効率化にもつながる。
ロータリーは南北70m、東西49mで、バスの乗車バースと降車バースを各1カ所、タクシー用にも各1カ所配置。自家用車用は乗降兼用で2バース設ける。車道幅員は5・5m、歩道幅員は5mとする。
基本計画ではロータリー中央部を短時間駐車場としていたが、北海道公安委員会から危険との指摘があり使用しない。舗装とするか植栽とするかなどは建管と町の協議で決める。
町が整備する駐車場の概要も説明。面積6344m²とし、一般用123台、身体障害者用2台、タクシー待機場4台分、観光バス待機場4台分を配置する。
岩村克詔町長は、風雨や雪を避けるため一部に屋根を設けるほか、防犯カメラも用意する意向を示した。