老朽化施設更新や池の水質改善など
北見市は、野付牛公園の再整備に向けた基本設計に着手する。老朽化施設の更新や園内の池の水質改善など、公園全体を対象とした再整備の概略を固める意向で、6月に設計を指名競争入札する。年度内に基本設計案をまとめ、2023年度から実施設計に取り掛かる考えだ。国の交付金活用を視野に入れ、工事は複数年にまたがるとみている。
公園町にある野付牛公園は、1921(大正10)年に開設した道東最古の公園で、2021年に100周年を迎えた。敷地面積12.1haを誇り、市制施行前に野付牛町と呼ばれていた町名がそのまま残る。ボートの貸し出しもしていて、多くの市民に憩いの場として親しまれている。
市の緑の基本計画(20―39年度)では、市街地の骨格となる緑地と位置付けていて、緑づくりや憩いと潤いの場を提供する公園へと改善を図る。
大規模リニューアルから30年以上が経過。園内にはW造、延べ48m²の管理棟やトイレ、木製複合遊具、あずまやなどがあり、いずれも老朽化が進む。管理棟は屋根や梁、柱にゆがみが生じ、トイレは和式でバリアフリー未対応となっている。
また、園内の移動を円滑にするため、散策路の舗装・バリアフリー化や、北見工大と協力の下、アオコが発生している園内の池の水質改善を目指す。池外周の安全対策や巨木化、老木化が進む樹木の取り扱いなども検討する。
木製複合遊具の更新については22年度、使用を中止している滑り台2基を撤去し、1基を新設する。