総事業費2.2億円、23年度着工 歩行者の安全通行確保
稚内建管は2022年度、道道稚内幌延線防災安全交付金交安歩道拡幅を新規事業化した。歩行者の安全通行確保を目的に幌延町市街地で延長400mにわたり歩車道を計3m拡幅する。事業期間は24年度まで、総事業費は約2億2000万円を試算。22年度は用地測量や地質調査などを進め、23年度の着工を目指す。
同路線は稚内市声問4丁目の国道238号との交点から幌延町新興の国道40号との交点を結ぶ延長57.1km。稚内市と幌延町を結ぶ主要道道で、国道40号を補完する重要路線に位置付けている。沿線には稚内空港や沼川市街、有明市街があり、地域生活道路や緊急輸送道路としての役割を担う。
歩車道拡幅の対象箇所は幌延町6条北1丁目の養寿寺に面する交差点から同3条北1丁目8の2の幌延郵便局が面する交差点までの400m。幌延小の通学路となっているものの、歩道幅が狭く安全な通行に支障を来しているほか、車道もわだちやクラックが発生している。
これらの課題を解消するため、計画では現況幅員の車道5.5m、路肩両側1mずつ、歩道両側1.5mずつの計10.5mから、車道6m、路肩両側1.25mずつ、歩道両側2.5mずつの計13.5mへと拡幅する。
22年度は、用地測量や地質調査、擁壁設計、物件調査、用地買収、用地補償に2000万円を投じる。