札幌市スポーツ局は、2030年の招致を目指す冬季五輪・パラリンピックを見据えた障害者スポーツセンター設置に関し、23年度の基本構想策定を目指している。素案は11月末にもまとめる考えで、施設コンセプトのほか、必要な設備、複数の設置候補地、運営体制、実施事業などを盛り込む方針だ。
市は障害者スポーツの普及促進の一環で、21年度から障害者スポーツの活動拠点整備に向けた検討調査を進めている。現在、市内で障害者が利用できるスポーツ施設は市身体障害者福祉センター(西区)と市立札幌みなみの杜高等支援学校(南区)。障害者団体を交えたこれまでの議論で、専用施設が必要との意見が出ていた。
22年度は障害者スポーツ振興施策、運営体制に関する調査・考察に加え、21年度調査で得た情報や市障がい者スポーツ普及促進協議会での議論を踏まえた基本方針の素案を作成する。
16日付で、障害者スポーツセンターでの振興施策・運営体制の調査考察・設置の方針策定業務をプロポーザルで公告。予算規模は税込み450万円を上限としている。
参加資格は市の競争入札参加資格者名簿に登録されていることなど。参加意向申し出書と企画提案書を31日まで受け付け、6月3日の書類審査、同8日のヒアリングによる最終審査を経て候補者を選定する。6月中旬の契約締結を見込み、履行期間は11月30日までとする。