道内最大マルチテナント型物流施設
札幌貨物ターミナル駅構内で、道内最大のマルチテナント型物流施設「DPL札幌レールゲート」が5月31日に完成した。大和ハウス工業とJR貨物の共同事業で実現。鉄道コンテナで円滑に全国各地へ輸送できる立地を確保し、持続可能な物流網を構築する。
札幌市白石区流通センター3丁目227の172を含む敷地5万m²にRC一部S造、3階、延べ8万6276m²で新築。自動化システムを導入したほか、スロープや170台分のトラックバースを屋内に設けて作業効率を高める。設計施工は戸田建設が担当。2020年7月から工事を進めてきた。
1区画5400m²からの賃貸で、最大12テナントが入居可能。運送業1社から申し込みがあり、食品やeコマース関係などから問い合わせがあるという。
大和ハウス工業の浦川竜哉建築事業本部長は「お客のニーズに応えながら新しい試みをこの地から始めたい」と決意。JR貨物の真貝康一社長は「鉄道の役割を高め、物流の未来に資する施設」と期待を寄せた。