参加者なく2月の入札中止 資材高騰対応、工期延長も
旭川市水道局は、2月に参加者が集まらず中止にした高砂台調整池移転改築の建築主体を7月にも一般競争公告し、8月入札する予定だ。資材高を踏まえて主体工事費を従来想定から引き上げるほか、工期も半年延ばした22―23カ月を確保する。
高砂台3丁目221の307にある現施設が容量不足で老朽化も進んでいるため、高砂台4丁目221の204ほかに移転改築する。建物はRC造、地下1地上2階、延べ229m²の規模で、地下1階に配管、1階に加圧ポンプや電気室、2階には55m³の調整池を2つ設ける。設計は日水コンが担当した。
2021年8月に建築主体を入札する予定だったが、施設規模を変更するため一時取りやめ。ことし2月22日に入札したが、1社も参加者が集まらず、契約に至らなかった。
水道局は年度末契約で公共工事設計労務単価が更新される直前だったことや資材高騰に伴う工事費の増大が背景にあると考え、新単価への切り替え・特殊資材の見積徴収を進めている。電気・機械設備工事を含めた総工事費は約6%増の3億6000万円程度まで増大する見込みだ。
資材納入の遅れを見越して、約17カ月と見積もっていた工期も22―23カ月と半年以上延ばす。これにより新施設の供用は1年遅れの24年度となる見通しだ。
主体が契約できれば、10月には電気設備の入札に移る。機械設備は23年度に別途発注する。