区画整理529haなど18億円
十勝総合局産業振興部は、水利施設等保全高度化畑地帯総合整備型南中音更地区の2023年度採択を目指している。区画整理529haなどを計画。総事業費は18億円で、事業期間は30年度までを見込む。
音更町北西部に位置し、畑作4品を主体にニンジンなどの作付けを展開。国内随一の豆類生産地で、畑地の10%で小豆を栽培している。
しかし、未整備のほ場は急勾配や排水不良で営農障害が発生。農道は砂利道で、荷傷みや砂塵被害の原因となっている。このため排水路や農道を整備し、農業経営の改善を図る。
メインの区画整理は11億500万円を投じる。整地、暗渠、除れきを施し、排水不良を解消。疎水材は粒度調整砂利、暗渠排水管は合成樹脂管を想定している。
農道1112mに2億3000万円を見込む。狭い幅員と路面の凹凸を改善し、大型機械による営農の効率化に取り組む。
排水路1009mには9200万円を試算している。張り芝や連結ブロックで排水性を高める計画だ。
このほか、測量設計費に3億1300万円、用地補償費に6000万円を充てる。受益面積は627ha、受益戸数は43戸となる。