札幌市交通局は設備の老朽化に伴う、地下鉄東西線ひばりが丘駅と新さっぽろ駅の電気室更新を7月8日にも一般競争公告する。対象は電気Aの単体を想定し、地下鉄施設工事の元請け実績を求める。7月下旬の入札と8月の着工を予定。昨今の半導体不足による資材調達の遅れも考慮し、2025年2月までの工期を設定する。
各駅第1、2電気室の計4室で低圧盤やインターフェース盤、バスダクトの更新、配線切り替えなどに当たる。低圧盤は供用開始から40年以上が経過し、老朽化している。半年に1電気室のペースで更新し、部品の納期遅れを考慮しても2年半で完了するとみている。設備の切り替えなど一部は夜間工事となる。
低圧盤は供用開始から40年をめどに更新中で、東西線は琴似駅―西11丁目駅間、南郷7丁目駅―大谷地駅間が完了。南北線は全施設で終えていて、東豊線は未着手となっている。
一方、高圧盤は供用開始後45年を目安に更新している。22年度は東西線白石駅―バスセンター前駅間で作業を終える見込みだ。
5月末公表の発注見通しでは概算工事費を5億円以上に位置付けた。大半は機器費用となる。