23年度に実施設計 PFI導入は見送り
札幌市建設局みどりの推進部は、造成を進めている厚別山本公園のうち南エリアの基本設計をまとめた。自然体験や土に触れる施設をコンセプトに設定。2022年度は測量や樹木調査を進め、23年度に実施設計を予定する。森の遊び場や芝生広場、サイクルコース、農業体験コーナーなどを視野に整備内容を検討する。検討していたパークPFIの導入は見送った。
厚別区厚別町山本1065の1ほかにある総合公園で、廃棄物最終処分場の厚別処理場のうち、埋め立てが完了した約52haが事業地。多様な生態系を生み出すことやエコロジカルな取り組みなど、みどり環境づくりのシンボルとなる公園を整備方針に掲げている。
22年度は第2進入路の一部をコクサクが施工している。センターハウス新築実施設計はアクティ建築設計、設備実施設計は北電総合設計が担い、センターハウスは23年度着工を目指している。
21年度に進めた南エリア6・8haの基本設計では自然体験や育み、土に触れる施設を主なコンセプトに設定。芝生広場、既存の樹木を生かした遊び場や農業体験などファミリーユースをメインに構想する。24年度以降の着工を視野に入れている。
基本設計と並行して可能性を検討していたパークPFI導入は、市が想定する整備のタイミングと合わないことなどを要因に導入しない方針を固めた。
南エリアなどの基本設計はキタバランドスケープが担った。