ペレット製造工場整備を視野
石狩市は木質バイオマス発電の地産地消を目指している。未利用材による木質ペレットの製造、公共施設へのバイオマスボイラ導入など生産から消費までを市内で完結したい考え。石狩版木質バイオマス製造・流通モデル構築の実現に向け、2022年度は可能性調査に取り組む。木質ペレットの製造工場整備も視野に入れ、民間事業者と連携して雇用創出や経済活性化を図る。
15年12月に花川南コミュニティセンターにペレットボイラを導入したほか、石狩湾新港地域で木質バイオマス発電所が8月に稼働予定。木質バイオマスが注目される中、地域材活用を通して新たなモデルの構築を目指す。
主に木質ペレットとしての活用を想定し、間伐材や林地残材といった未利用材を用いる考え。市有林については木質ペレットに限らず、木の魅力を生かした活用を検討する。
生産から消費までを市内で賄うことを目標にしているが、木質ペレットを製造・加工する工場がないため、新築か既存施設の改修が必要とみている。
可能性調査で木質ペレットの流通状況や需要を把握するほか、地産地消の先進地を視察。収集した情報を基に石狩版木質バイオマス製造・流通モデルや公共施設へのバイオマスボイラ導入など事業の実現性を検討する。
調査結果次第だが木質バイオマスをキーワードに民間事業者と連携し、雇用の創出、地域経済の活性化を目指す。