害虫駆除と生息実態解明へ 枯死樹木の情報提供を

2022年07月10日 10時00分

道水産林務部が呼びかけ

 道水産林務部は、樹木を枯死させる昆虫類の活動が本格化する夏に向けて、害虫によって赤く枯れた樹木を発見した場合は総合局・振興局などへ情報提供するよう呼び掛けている。2020年にはナラ類を枯死させるカシノナガキクイムシが道内で初めて発見されていて、生息実態の早期解明を目指している。

 道内では15年以降、十勝、釧路地域でカラマツヤツバキクイムシによるカラマツの枯死が大規模化。15―18年の4年間で約3500haで被害が報告され、近年は情報提供が常態化している。

 20年には、カシノナガキクイムシが松前町と福島町で道内初確認された。同種は、6―8月に健全なナラに侵入し幹に産卵。媒介するナラ菌が木の通水を阻害し1―2週間で急速に枯らす。

 ナラは主に棚や椅子、フローリングなどに加工される。道内での被害は未確認だが、道は道立総合研究機構林業試験場と連携し生息実態解明のための調査を進めている。

 同部は、いずれの虫に関しても被害発生時に迅速に防除するため、赤く枯死した樹木を見つけた際には、総合局・振興局、研究機関への早期報告を求めている。


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