新幹線、北5西1・2再開発など
札幌市まちづくり政策局は、北海道新幹線の札幌延伸開業に向け多くの大型事業が計画されているJR札幌駅周辺に関し、仮称・工事間連携調整協議会を年度内に発足させる考えだ。工程や工事車両ルートなどの連携・調整を図り、施工中の駅利用者への影響を最小限にとどめる。
札幌駅周辺では北5西1・西2地区や北4西3地区、北8西1地区などの再開発のほか、北海道新幹線の関連工事、地下鉄南北線さっぽろ駅ホーム増設、都心アクセス道路、今後事業化の見込みがある北5東1地区など複数の大規模事業が計画中。2023年度着工を目指す北5西1・西2地区と北4西3地区など20年代後半にかけて多くの工事が本格化する見通しだ。
このため、各事業の進捗共有や施工期間中の課題整理、関係事業者との調整を図る連携調整協議会の設置を構想。年度内の設置を目指して協議会の位置付けや構成員、運営方法などの検討を進める。年度内に1、2回程度会合を開き、今後の工事本格化に備える。
同局は、12日付で札幌駅周辺工事間連携検討・情報発信方法検討業務を公募型プロポーザル公告した。協議会の構成や運営方法のほか、施工期間中の歩行者動線や車両規制などの情報発信、エリアプロモーションの手法などを検討する。
エリアプロモーションでは、ホームページやCGなどを活用したまちの将来像の情報発信を視野に入れる。プロポーザルでの提案を踏まえ、情報発信の主体や手法を検討。各事業完了後には、札幌駅周辺のエリアマネジメント体制の構築が必要となることが見込まれ、情報発信主体が担うことも想定している。
8月3日まで企画提案書を受け付け、翌4日の書類審査、同22日のヒアリング審査を経て契約候補者を選定する。業務規模は税込み1253万円を上限に設定。履行期間は23年3月17日までとなっている。