2号堰堤新設に2億円
稚内建管は、利尻町内にある持久無名川火山砂防の2023年度着工を要望している。土砂流出を防ぎ、流域内の安全確保を目的とする事業で、砂防堰堤2基を新設する。2号砂防の堰堤新設に約2億円を盛り込んでいる。
持久無名川は、利尻町仙法志神磯を流れる土石流危険渓流で、近くに第1次緊急輸送路に指定されている道道沓形仙法志鴛泊線がある。流域内には渓岸浸食が確認されているほか、16年に発生した大雨で土砂が流出し、河口に堆積。現在も不安定土砂が堆積するなど、今後の大雨時に同様の被害が発生する可能性がある。
これらの被害を土砂堆積工で未然に防ぐため、建管は下流側に延長73mの1号砂防堰堤、上流川に延長49mの2号砂防堰堤を新設するほか、砂防堰堤間に右岸側延長228.3m、左岸側延長156.7mの護岸を施す。総事業費は約6億円を見込み、19年度に事業化した。
22年度は、砂防堰堤基礎設計や環境調査を進めている。