伏古A―4号棟など着工
札幌市都市局は、2023年度予算概算要望の公営住宅整備に事業費ベースで69億9200万円を積み上げている。市営住宅の建て替えには、伏古団地のA―4、A―8号棟と集会所の着工費に約7億7000万円、継続の二十四軒団地新2号棟に約17億円を見込む。
公住整備に関する北海道開発予算と全国枠の補助金の要望額を事業費ベースで集計。22年度の内定額36億3900万円との比較では92.1%増となる。
予算分類別に見ると、社会資本整備総合交付金(社交金)が17億6500万円、全国枠の地域居住機能再生推進事業補助金が22億1300万円、防災・安全交付金(防安)が30億1400万円となっている。
建て替えは、伏古団地に社交金で7億9800万円を要望。工事費7億7100万円を投入し、23―24年度でA―4号棟、A―8号棟(各RC造、5階、40戸、2棟合わせ延べ6836m²)と集会所を新築する。加えて、22年度から進める旧13―16号棟、140戸の解体に2億5900万円(工事費2億5500万円)、A・Bブロックの建て替え基本計画の見直しに1100万円を見込む。
二十四軒団地は地域居住機能再生推進事業補助金で17億4300万円を配分。うち工事費は17億200万円とし、2号棟(RC造、5階、延べ4910m²、60戸)の完成を目指す。
発寒団地には同補助金で2億5100万円(工事費2億4900万円)を確保し、旧7―9号棟を解体。美香保団地1号棟の建て替えと既存棟解体の実施設計に5500万円、光星団地5号棟耐震改修の実施設計に3100万円を求める。
改修は、個別改善としてガス温水暖房システム改修や修景外灯工事、給水改修設計などに社交金で4億4300万円(工事費4億2500万円)を要望。地域居住機能再生推進事業補助金で1億2700万円(同1億2300万円)を求め、給水改修と実施設計、修景外灯に取り組む。
このほか、防安を活用して30億1400万円(工事費29億500万円)を配分し、外部改修とエレベーター更新を計画する。