道内唯一のチェーンソーアート大会「EZOCUP」が下川町で14―17日に開催された。町内の特設会場で、3人のアーティストが腕を競った。森林の資源や環境を楽しむ「森ジャム」も開催し、来場者に森林がもたらす恵みや動植物の営みなど魅力を伝えた。

町産の丸太から作品を作り上げた
町の恵まれた森林資源や環境の魅力を発信するため、2011年から開催。新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続いたが、3年ぶりの開催となった。
森の生物を彫刻で巨大に表現する「ダウンサイズ」をテーマに、町有林から集めた丸太をチェーンソーで削り作品を仕上げた。
製作した作品は、美桑が丘の森に1カ月ほど展示する。彫刻を自然の中に溶け込ませ、森の空間そのものを作品として体験してもらうことが狙いだ。
EZOCUPと連携して、16、17日に森ジャムも開催した。会場には飲食店の屋台が立ち並んだほか、木や葉を使ったクラフト製作の体験イベントや、静かな空間でくつろぎながら読書が楽しめる「森の図書館」などを設置。間近に自然を感じられる生活の魅力を来場者に知ってもらった。(旭川)