百合が原PFI導入を盛る
札幌市建設局みどりの推進部は、2023年度北海道開発予算概算要望の公園・緑地分として、事業費ベースで22年度内定額比横ばいの26億4800万円を積み上げている。新規で、22年度予算の本要望から取り下げていた百合が原公園パークPFI導入関連に1億4800万円を措置。長寿命化ではモエレ沼公園や藻南公園などを新たに盛り込んだ。このほか、厚別山本公園に3億4500万円を要望する。
内訳は、社会資本整備総合交付金(社交金)が0.1%増の17億8800万円、防災・安全交付金(防安)が横ばいの4億8000万円、社会課題対応型都市公園機能向上促進の通常補助が0.3%減の3億8000万円。国費ベースでは、社交金が0.4%増の8億9400万円、防安が横ばいの2億4000万円、通常補助が1億9000万円となっている。
百合が原公園パークPFI導入は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて公募を先送り。22年度予算の本要望で取り下げていた。23年度要望で新規扱いとして再度盛り込んだ。
特定公園施設整備のうち市の負担分を計上し、管理事務所建て替えや駐車場増設などに充てる。飲食施設などの導入に向け公募手続き中で、23年度から工事が本格化する。
厚別山本公園は第2進入路や管理事務所、中央エントランス広場周辺整備に取り組む。都市公園ストック再編には社交金で6億9900万円、通常補助で3億8000万円を計上。34公園を対象とし、うち通常補助は8公園となっている。
公園施設長寿命化は、社交金で計画策定調査に600万円、長寿命化対策支援で4億3000万円、防安で4億8000万円を要望。社交金で厚別南公園や青葉中央公園、藻南公園、北発寒公園に着手するほか、防安では屯田西公園、農試公園と、新規でモエレ沼公園を盛り込んだ。
このほか、社交金の都市公園安全・安心対策(バリアフリー)には1億6000万円を充て、緑ケ丘公園や屯田西公園など4公園のトイレ更新、北発寒公園の駐車場整備を進める。
概算要望のうち、長寿命化や都市公園ストック再編の主な対象公園、整備内容は次の通り。
◇社交金・長寿命化▽屯田西公園=テニスコート、休憩施設▽新琴似グリーン公園=遊具、休養施設▽厚別南公園=遊具、休養施設▽青葉中央公園=照明灯▽藻南公園=遊具、休養施設、実施設計▽農試公園=管理施設、休憩施設▽北発寒公園=遊具、休養施設▽その他2ha未満の街区・近隣公園=遊具
◇防安・長寿命化▽屯田西公園=管理事務所▽農試公園=管理事務所▽モエレ沼公園=遊具、テニスコート
◇社交金・バリアフリー▽緑ケ丘公園=新C型トイレ1基▽屯田西公園=同▽平岡中央公園=新E型トイレ1基▽稲穂公園=同▽北発寒公園=駐車場
◇社交金・都市公園ストック再編▽中央区=やまはなサンパーク、緑ケ丘公園▽東区=さんさん公園、雁来公園▽白石区=エルム公園、東川下かわせみ公園▽厚別区=厚別いなほ公園▽豊平区=東月寒公園、西岡わんぱく公園、東大東公園
▽清田区=平岡中央公園、平岡はるかぜ公園、平岡カルム公園、里塚わんぱく緑地、里塚たんぽぽ公園▽南区=定山渓錦台公園▽西区=宮の沢見晴らし公園、宮の沢高見台公園、宮の沢沢美公園、宮の沢青雲公園、宮の沢もみじ公園
▽手稲区=前田緑苑そよかぜ公園、前田緑苑なかよし公園、前田緑苑あおぞら公園、緑苑コケコッコ公園、稲積明治南公園
◇通常補助・都市公園ストック再編▽北区=太平こども公園、新川サイロ公園、新川あすなろ公園、北32条ひまわり公園▽東区=タイガー公園▽白石区=白石公園、菊水はなおか公園、上町ちびっこ公園