札幌市、22―41年度の小規模付属物維持管理計画を策定

2022年08月04日 19時03分

道路照明、標識など更新に150億円試算

 札幌市は、2022年度から41年度までを期間とする小規模付属物維持管理計画を策定した。市が管理する道路付属物のうち、道路照明や道路標識など約3万1300基が対象。予防保全型の維持管理により、20年間の更新費用は順次更新と比べ49.7%減となる総額150億円を試算する。年平均で約7億7000万円を見込む。

 道路維持管理基本方針に基づき策定する。市は20年度末時点で3万1300基の小規模付属物を管理。設置後40年が経過した施設は20年度末時点で14%にとどまっているが、10年後には36%、20年後には74%に達するなど今後急速な老朽化進行が見込まれる。

 対象施設の内訳は道路標識1500基、道路情報提供装置100基、道路照明2万8600基、固定式視線誘導柱1100基。市は14年度から小規模付属物の点検をしていて、20年度末の健全性判定では区分Ⅰの健全が1万4547基、Ⅱの予防保全段階が1万1146基、Ⅲの早期措置段階が3910基、Ⅳの緊急措置段階が1665基となっている。

 区別では中央区が5137基、北区が5633基、東区が3584基、白石区が3080基、厚別区が2449基、豊平区が2268基、清田区が2214基、南区が2416基、西区が2114基、手稲区が2373基。大半が道路照明施設となっている。

 維持管理方法は、これまでの事後保全型から予防保全型に転換する。維持管理費のコスト縮減を図りながら、小規模付属物の長寿命化を推進。加えて、費用平準化や道路照明施設の電柱などへの共架化、施設の撤去・集約化、新技術活用に向けた検証に取り組む。22年度は街路灯344基の更新を進めている。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • オノデラ
  • 日本仮設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,441)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,352)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,240)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,088)
おとなの養生訓 第170回「昼間のお酒」 酔いやす...
2019年10月25日 (865)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。