ペットボトル舗装材 帯広広尾道で道内初の施工

2022年08月22日 08時00分

耐久性向上など期待

 帯広開建は、排水性と耐久性を両立する北海道型SMA(砕石マスチックアスファルト舗装)にリサイクルペットボトルを粉砕して混入した改良型の舗装を帯広広尾自動車道に道内で初めて試験施工する。従来の舗装より耐久性や安全性の向上が期待される。23日に芽室帯広IC―帯広川西IC間で舗装する。施工後は年1回の追跡調査を5年間続ける。形状やすべり抵抗、舗装面のきめなどを記録して積雪寒冷地での実用性を確かめる。

 施工区間は、芽室帯広IC―帯広川西IC間で、帯広市別府町南14線に位置する上り(広尾方面)の走行車線100m、幅員3・7mが対象。比較対象として従来の北海道型SMAを上り反対側(帯広方面)100mに舗装する。

 北海道開発局は昨年12月、積雪寒冷地における道路舗装の長寿命化と予防保全に関する検討委員会を発足。①耐久性の高い舗装を設計施工する技術②効率的な点検診断技術③効果的な補修技術―の3つを柱に新たな舗装技術の検討を進めている。

今春に道路工業の敷地内で試験施工を実施した(帯広開建提供)

 高規格道路では、雨天時の滑りやすさやハイドロプレーニング現象への課題から粗い路面構造を持つ排水性舗装を採用。安全性は増したが凍結融解で損傷しやすかった。2010年代に耐久性を兼ね備えた北海道型SMAを開発。約10年間が経過したが、施工箇所で軽い損傷が発生している。

 耐久性を向上し、ライフサイクルコストを低減する舗装技術を求めてペットボトルにたどり着いた。従来の北海道型SMAに混ぜる植物性繊維から破砕したペットボトルに変更。新たなアスファルト改質材は、模擬路面での実験の結果、高い水密性と表面のきめ深さを両立し、より滑りにくく安全で高耐久の舗装を実現したという。

 施工は道路工業・東日本冨士新道路共同体が担当する。排水性の長所に長寿命化が加わり、廃ペットボトルの新たな用途としても期待される。


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