上士幌町の自動運転実証に1.4億円補助 国交省

2022年08月24日 08時00分

 国土交通省は、上士幌町に対して、地域公共交通確保維持改善事業費補助金として上限額1億4000万円の交付を決めた。同町の自動運転実証調査事業への各経費に充てられる。

 同補助金は、地域の暮らしと産業に不可欠な交通サービスの確保・充実に向けた取り組みを支援。幹線バス交通などの運行を守るに当たり、地域間交通ネットワークを形成する幹線バスの車両購入、過疎地域などのコミュニティーバス、デマンドタクシー、自家用有償旅客運送の車両購入、貨客混載の導入などを補助する。

 また、鉄道駅などのバリアフリー化、公共交通の利用環境改善、地域鉄道の安全性向上や、地域公共交通計画などの策定などを促す。

 上士幌町は2020年10月から、郊外・過疎地域型のMaaS導入に向けた実証実験を開始。福祉バスのデマンド化による利用促進や商品配送への活用、町内向けの自家用有償旅客運送制度、物流業者による貨客混載などに取り組んできた。

 21年度はハンドルのない自動運転バスの冬季運行に関する実証実験を実施。21年12月15―19日の間、バス1台で1日当たり20便運行した。

 この実験で用いた車両はNAVYA社製のARMA。時速20km未満で走行した。今回の補助金は自動運転バス1台の購入、バス車両の車庫設置になどに使用する見込みだ。


関連キーワード: ICT 十勝 地域交通 自動運転

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 川崎建設
  • 東宏
  • 北海道水替事業協同組合

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,388)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,295)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,283)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,080)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (991)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。