近く基本構想計画策定を発注
池田町は下水道管理センターの整備について、現地建て替え、耐震補強、流域下水道との接続の3案で検討している。従来は耐震補強のみの考えだったが、施設全体の老朽化が著しいため建て替えなども含め協議する。近く町公共下水道基本構想計画策定業務を指名競争で発注する。業務期間は2023年3月までとし、示された概算事業費などから整備方法を固める。
昭栄871にある同センターは1985年に運転開始。標準活性汚泥法で、現有処理能力は1日当たり3610m²となっている。
施設は管理棟(RC造、2階、延べ1076m²、84年築)と、汚泥脱水設備などを構える機械棟(RC造、地下1地上2階、延べ2150m²、83年築)、最終沈殿池を備える池棟(RC造、地下1地上1階、延べ2477m²、82年築)、汚泥濃縮タンクを置く汚泥棟(RC造、地下1地上1階、延べ162m²、82年築)で構成する。
20年度の耐震診断で機械棟の強度不足が判明。耐震補強に向けて設計を実施していたが、施設は老朽化し、設備も耐用年数を迎えるため整備方針をあらためた。
建て替えの場合は、周辺設備や管などの兼ね合いから現地で建設。23年度以降に設計へ着手する。
耐震補強の場合、現在地が浸水区域に該当するため、1階の電気設備を2階に上げる。建物が受ける荷重が変わるため、1階を中心に耐震壁新設する考え。流域下水道は隣接する幕別町との接続を検討する。
23年度の社会資本整備総合交付金に1億8500万円を概算要望。マンホールポンプ所3カ所の更新や終沈汚泥かき寄せ機現場盤更新、下水管理センター一部の耐震診断を盛り込んだ。