国営かん排美瑛川下流地区 23年度新規調査を要求

2022年09月02日 16時01分

 旭川開建は、2023年度北海道開発予算概算要望で新規調査着手地区として国営かんがい排水美瑛川下流地区(旭川市)を要求した。施設の老朽化や営農形態の変化に伴う水需要の変化を見据え、効率的な用水計画や施設の更新を計画する。採択されれば23年度から調査を始め、詳細な整備方法などを立案する。

 同地区は旭川市西部の美瑛川下流域に広がる水田地帯で、区域面積は810haにまたがり、うち水田が509ha、畑が301haを占める。1980年から97年にかけて国営土地改良事業神居地区として、重力式コンクリートの神居ダム(提高40.4m、提長143.2m、総貯水量530万t)、パイプライン6条約42kmを整備した。

 水稲や小麦のほか、メロンやラディッシュ、レタスの栽培が盛んになり、営農形態が変化。農業用水の需要状況が変わり、安定供給に支障を来しつつある。

 当時の事業で整備したパイプラインは、整備完了時から20年、古い箇所では30―40年以上が経過し、漏水が複数箇所で発生。維持管理に苦慮することから、20年度から地域整備方向検討調査を実施していた。

 採択された場合、区域や隣接地域へ安定的に水を供給するための用水計画策定に向けて調査を開始する。ダムやパイプラインの劣化状況や耐震性能など、施設の耐震対策の必要性についても併せて検討する。

 一般的に地区調査は3―4年かけ、事業計画を立てる。


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