具体的規模、着工時期は未定
広尾町は、2024年度の着工を計画する防災公園内に、道の駅機能を持った交流拠点施設の建設を検討中だ。町民が気軽に利用でき、将来的には特産品などを施設内に置く考え。具体的な規模や着工時期は決まっていない。防災公園は26年度の供用開始に向け、22年度は基本設計を進める。
防災機能を有し、町民が気軽に集える公園を整備する。旧国鉄広尾線広尾駅に隣接する土地と寄付を受けた町有地で構成。敷地面積は3万6500m²で、接道道路と比較して地盤が30―50cm程度低い。現在伐採を進めていて、120本程度根が残っている状況だ。南側には町鉄道記念公園がある。
交流拠点施設は公園内に併設する考えだが、規模や構造は未定。基本は町民の休憩場所を想定するが、町内に道の駅がない現状を踏まえ、機能の追加も検討する。着工時期は未定だが、公園整備を先に進める姿勢だ。
公園内には幼児、児童向け遊具や健康遊具を設置。数や種類は今後検討を進める。循環式か垂れ流し式の親子池も整備する計画で水質調査の結果に応じて除鉄装置を置く。防災機能を有したあずまや、防災備品を保管する倉庫も建てる。
防災公園の整備は、事業費に4億6860万円を想定。基本設計はドーコンが担当した。23年度は実施設計に取り組み、24―25年度の2カ年で整備を進める予定だ。
町は、8月29日の町民説明会で配置計画案を提示。駐車場や遊具の位置で町民に与える印象が大きく変わるとして、担当者は「アンケートで意見を集め、慎重に検討する」と話した。