御保内小を真狩小に統合、真狩中と連携 一体化なら建て替えや改修視野
真狩村は小中一貫教育の推進を計画している。2023年度に御保内小を真狩小に統合した上で、真狩中との連携を強化する方針。今後5年程度をかけて施設などの方向性を検討する考えで、義務教育学校として一体化する場合は大規模改修や建て替えを視野に入れる。
村内の小中学校は真狩小(4月1日時点の生徒数72人)、御保内小(同11人)、真狩中(同49人)の計3校。各校の施設を見ると、真狩小は校舎がRC造、2階、延べ1863m²、屋体がSRC造、平屋、延べ613m²の規模。御保内小は校舎がRC造、平屋、延べ829m²、屋体がRC造、平屋、延べ357m²、真狩中は校舎がRC造、2階、延べ2230m²、屋体がSRC造、平屋、延べ781m²の規模となっている。
2010年に完成した御保内小の屋体以外は1970年代の完成。いずれも耐震化済みだ。
御保内小は23年3月に閉校する。村中心部から約8km南の加野46にあり、小中一貫教育を進める上で市街地にある真狩小、真狩中と距離が離れていることなどを踏まえた。統合に伴う真狩小での増築、改修予定はない。
小中一貫教育については、4月に推進協議会を設置。23年度までの2カ年で調査・研究を進める。小中連携事業を拡充した上で、25年度にも本格的に開始する。
市街地の真狩58の1にある真狩小と、見晴48の真狩中は約1km離れていて、当面は施設を分離したまま一貫教育に取り組む。将来的な施設の在り方は今後協議するが、両校を一体化する場合、各カリキュラムに合わせた教室の整備などが必要で「どちらかの既存施設だけで対応することは難しい」(村教委)ため、大規模改修や増改築が見込まれる。
閉校する御保内小の利活用方法についても検討を進める方針だ。