北海道電力は16日、電気自動車(EV)のカーシェアリングサービスを個人向けに提供すると発表した。4月から法人向けに実証事業を始めて50社以上に利用されてきた結果、運用面や安全性を確認できたため10月から対象を広げる。2023年3月末まで提供する。
米EV大手テスラの「TESLA MODEL3」2台と「日産リーフe+」1台を用意。特にMODEL3のカーシェアは道内初だったため利用が多いという。
料金はMODEL3の場合、ベーシックプランで1分当たり25・3円、パックプランでは24時間当たり1万7600円と距離料金1km当たり22円がかかる。充電と保険の料金を含む税込み価格で個人と法人で同じ。
15分間から最長5日間まで土日祝日を含めて24時間いつでも使える。設置場所は同社本店北側の駐車場。スマートフォンアプリ「Patto」で会員登録や予約、開閉錠や決済など一連の手続きを全て完結できる。登録料や会費はない。
今回の実証は脱炭素時代に向けてEV普及を促すだけでなく、23年度以降の独立事業化を検証する狙いもある。経営企画室新領域創造グループの小関綾子担当課長は「まずは多くのお客さまに乗ってもらうことが大切だ。EVの静粛性や加速性能をぜひ体験してほしい」と話した。