畑地帯美蔓高倉第2地区の23年度以降残事業費は41億円

2022年10月24日 17時00分

 十勝総合局産業振興部は、畑地帯担い手育成美蔓高倉第2地区の2023年度以降残事業費に41億7000万円を見込んでいる。23年度は営農用水の管路更新4㌔を見込み、5月ごろに1件で発注したい意向だ。このほか、仮称・新ハギノ浄水場の機械工事などを予定している。

 同地区は畑作4品が中心の大規模農業地帯で、音更町市街地北西に流れる然別川と鎮錬川に挟まれている。生産出荷体制の確立により販売額が増加。しかし、1970年代に整備した営農用水管路は老朽化が進み、ほ場の湿害や排水路の断面不足による越水が起きている。

 総延長3万2700mとなる営農用水の管路更新や区画整理741ha、畑かん274haなどに取り組み、排水不良の改善や労働生産性の向上を図る。受益戸数は61戸、受益面積は1030haとなる。総事業費は61億9500万円を試算し、18年度に着手した。

 メインとなる営農用水の管路更新は、ダクタイル鋳鉄管(口径200㍉)とHPPE管(口径100―150㍉)を計画。現況は塩ビ管で、老朽化により漏水がある。

 区画整理は120haを要望。整地22ha、暗渠45ha、除れき5haで営農効率を高める。

 排水路106mは、籠マットを設置する。現況はV600型のコンクリートトラフとなっている。

 新ハギノ浄水場は、老朽化が進むハギノ浄水場と万年浄水場の統合に伴い、音更町高倉西5線69の3で21年度に新築した。23年度にポンプなどの機械工事、24年度に配電盤などの電気設備を設置して、完成する見通しだ。

 測量設計は、24年度の完了を目指している。区画整理は4割程度が残っていて、23年度で終える見通し。営農用水管路は6割、22年度に着手した畑かんは7割が残っている。

 24年度以降は、営農用水管路更新2万5200m、排水路更新880mを進める。区画整理340haは、整地38ha、暗渠220ha、除れき8haを見込む。26年度の事業完了を目指している。


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