23年度以降に実施設計
札幌市下水道河川局は、下水道を活用した地域密着型雪処理施設2カ所の設置を計画している。1日当たりの処理能力は各1000m³で、ダンプトラック約70台分に相当する。2022年度は基本検討に取り組み、概算工事費と整備効果を把握。結果を踏まえ、23年度以降に実施設計する考えだ。
昨冬の記録的な大雪を踏まえ、市が8月にまとめた対応方針に基づく。雪堆積場の不足などによりスムーズな排雪ができなかったことから、新たな融雪施設整備の検討を盛り込んでいた。
市の地域密着型雪処理施設は月寒公園(豊平区)伏古公園北(東区)、アクセスサッポロ(白石区)の3カ所に設置している。昨シーズンはいずれの施設も必要性が高かったことから新設する。
2カ所とも公園などに雪を堆積し、近接する下水道管に投雪口を設置して融雪する施設を想定。融雪能力を確保するため、スクリーン設置などを検討する。
市建設局雪対策室と下水道河川局で候補地を選定。都心部など雪堆積場が不足している地域で、公園や駐車場、オープンスペースなど一定の雪を堆積できる場所を想定する。
下水道河川局は24日、検討業務を一般競争公告した。敷地内建物、周辺環境の把握や想定融雪量を算出し、施設規模の検討や概算工事費などを詰める。
11月8日まで入札書を受け付け、翌9日に開札する。履行期間は23年3月24日までとなっている。