余市町は、黒川栄町山手線フゴッペ大橋の長寿命化修繕を計画している。主桁の断面修復やひび割れ注入などに取り組む方針。年度末まで調査設計を進め、2023年度以降に単年で施工する。
栄町地区で畚部川や道道栄町温泉線をまたぐ高架橋で、1991年に完成した。橋長162.5m、全幅9m。上部は6径間のうち4径間がポステン中空床版、2径間がポステンT桁で、下部は逆T式橋台2基、橋脚が壁式橋脚4基とT型橋脚柱円型1基で構成する。
架橋から30年が経過し、主桁の損傷や支承のさびが目立っている。20年度の橋梁点検で早期措置段階を示す健全度Ⅲの判定となったため、主桁や支承をメインに補修して長寿命化を図る。
HRSが23年3月20日まで調査設計を担当。今後、施工内容や工事費の詳細を詰める。着工時期を検討中だが、建設課の担当者は「健全度Ⅲのため補修の優先度は高い」としている。