網走建管の沙留漁港水産流通基盤整備は27年度完了へ

2022年10月28日 17時20分

 網走建管は興部町内で進めている沙留漁港水産流通基盤整備について、2027年度完了に計画を変更する考えだ。食品衛生法の改正に伴い衛生管理施設の見直しなどが発生し、当初計画の22年度完成がずれ込んだ。23年度は東護岸140m、マイナス4m岸壁170.4mに取り組む考えだ。

 2種漁港である同漁港は、オホーツク海に面しホタテやサケの水揚げが盛ん。ホタテの稚貝を選別するスペースが手狭なことに加え、屋外作業時に日光が直接当たることや、鳥のふん害など衛生面が課題となっていた。

 そのため、13年度に事業着手。天蓋(てんがい)施設整備や用地の新設、波が漁港内に入らないようにするコンクリート護岸の新設などを計画。22年度の完了を目指していたが、18年6月に食品衛生法が改正されたことに伴い、衛生管理施設の計画見直しが発生。地元との協議などに時間を要したため、事業期間を延長する。総事業費は21年度時点で49億9000万円を試算していたが、計画を見直すため変わる見込みだ。

 事業全体で北護岸42.9m、東護岸364.3m、突堤30m、マイナス4m岸壁461.4m、マイナス3m岸壁130mを新設。メインとなる東護岸は元々防波堤だった北護岸を延ばし、砂利で埋め立ててコンクリート舗装する。港の静穏度を確保するため突堤を設ける。このほか、マイナス3.5m岸壁85.5m、船揚場10mの改良を実施。ひび割れや浸食している部分についてコンクリート打ち直しをする。

 23年度以降は東護岸140m、突堤30m、マイナス4m岸壁461.4m、マイナス3.5m岸壁85.5m程度を予定する。


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