ハード面整備も議論
釧路市は大楽毛中校舎などを活用する義務教育学校について、2023年度に協議会設置などソフト面の準備を進める。ハード面は水飲み場の改修や遊具設置などを予定し、協議会での議論を踏まえて設計に反映させる。26年4月の開校を目指す。
市は中一ギャップや学力向上、児童数減少、学校施設老朽化に対応するため、「釧路市がめざす学校のすがた基本計画」を年内に策定する。施設一体型の義務教育学校の整備により、分散進学や複式学級の解消が期待できる。
大楽毛小と大楽毛中を再編して義務教育学校とする。校舎やグラウンドなどの施設は大楽毛1丁目10の1にある大楽毛中を活用。RC造、3階、延べ5063m²の規模で、1978年に完成した。23年夏休み前までに協議会を立ち上げ、学校名や校歌の検討に入る。協議会のメンバーには校長や教頭、PTA、コミュニティースクールのメンバーが参加する見通しだ。
水飲み場の改修やグラウンドへの遊具設置をはじめ、小中一貫教育に対応できる環境整備を予定。校舎の増築については、教室数は足りているが、協議会の意見を踏まえて決める。
このほか、音別小と音別中による義務教育学校は27年度の開校を予定。ただ、懇談会で保護者から早期開校を望む声が上がっているため、開校の前倒しも検討する。
28年度に東雲小、朝陽小、桜が丘中、29年度に阿寒小と阿寒中、30年度に美原小と美原中、31年度に桜が丘小、興津小、春採中による義務教育学校を開校する計画だ。