帯広市南部で畑地かん支線用水路1847m新設
十勝総合局産業振興部は、畑地帯川西中央2―1地区の2023年度着工を目指し、初弾として客土、整地、除れき、畑地かんがいを要望している。23年度以降残事業費は38億円を試算し、30年度に事業完了する計画だ。
帯広市南部の同地区はメインの畑作4品のほか、近年はタマネギやナガイモを増産している。しかし、用水施設は未整備で急勾配があり、大型機械の導入が難しい。客土や畑地かんがい2308haに取り組み、営農効率を高める。受益戸数は74戸、受益面積は2372haで、22年度に事業化。総事業費は40億円を試算する。
メインとなる畑地かんがいは、支線用水路1847mの新設を計画。3路線が対象で、口径100―200㍉のダクタイル鋳鉄管かポリエチレン管を想定する。このほか、末端散水施設としてリールマシン20基程度を設置する見通しだ。
区画整理は、客土105ha、整地18ha、暗渠36ha、除れき17haを進める。客土と整地、除れきは23年度にも着工したい考え。
調査設計は、22年度末に17%が完了する。24年度まで取り組む予定だ。
事業全体では、畑地かんがいに24億1800万円、区画整理に6億7600万円、測量設計に7億8400万円を充て、工事は8カ年で進める計画だ。