札幌市内の農地転用、3年ぶりに増加

2022年12月05日 18時50分

宅地造成を除き好調

 札幌市農業委員会によると、2021年度の市内での農地転用面積は、市街地化区域と市街化調整区域合わせて前年度比14.9%増の19万2993m²だった。3年ぶりの増加。用途別で見ると、宅地造成は減少したが、そのほかの用途は増え、事務所・店舗は13.4倍となった。

 件数は20件増の77件。内訳は市街化区域が16件増の67件、16.2%増の10万6424m²、市街化調整区域が4件増の10件、14.2%増の8万6569m²だった。

 市街化区域を用途別で見ると、宅地造成は37.7%減の3万5417m²だった一方、住宅は24.3%増の1万5909m²、事務所・店舗は13.4倍の1万9471m²、駐車場・資材置き場は2.6倍の2万3320m²と伸ばした。その他は68.2%減の3737m²で、いずれも福祉施設だった。

 市街化調整区域の内訳は、北区が太陽光発電施設1万6628m²、農産物加工販売所184m²、駐車場7428m²、東区が農業用施設300m²、白石区が資材置き場2件で3万768m²、駐車場9804m²、南区はサッカー場1万9184m²、農業用倉庫511m²、手稲区は車両転回所1762m²だった。

 区別に見ると、白石区が14件、6万2442m²で最多。これに北区が26件、5万100m²、東区が17件、2万509m²と続く。

 前年度に比べ、北区が宅地造成や駐車場・資材置き場の増加で4.8倍となった。このほか白石区が2.2倍、南区が24.5%増の3万177m²、清田区が皆増の1426m²だった。一方、西区が35%減の2万4224m²、手稲区が6割減、東区が7割減、厚別区と豊平区は9割減と大きく落ち込んだ。中央区は前年度に続いて増減なしだった。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 北海道水替事業協同組合
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,388)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,257)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,226)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,115)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (833)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。