LINEで配車予約
町民の足となるか、高まる期待―。江差町は6日、2022年度2度目となる「江差マース」の実証実験を開始した。町内を二分し、各エリア内での移動が可能。23年度以降の実用化を目指して課題や改善点を洗い出す。
町内の公共交通はバスがメインだが、バス路線が幹線道路上にしかなく不便な状況。町民の生活利便性向上などを目標に21年度から実験を重ねている。
今回は道立江差病院やフードセンターブンテンがある北部、町役場や檜山振興局などが位置する南部と2つのエリアを設定。各エリア内で設定した計43地点と、町民は自宅前でも自由に乗降できる。エリアをまたいでの移動はできない。料金は1日乗り放題で500円。23年1月末まで運行する。
前回の実験と同様に、電話での自動音声や一部施設に設置したタブレット、町の公式LINEから配車予約できる。予約用のコールセンターも初めて設けた。
まちづくり推進課の滝口朝主事は「まずは多くの人に体験してもらい、いろいろな意見を上げてもらえれば」と話す。
公共交通空白地域の解消となるか期待がかかる。(函館)