新規で明園小・発寒中に着工
札幌市教育委員会は2023年度、継続を含めて小中学校6校の改築を進める計画だ。うち明園小と発寒中に着工する。設計などを含めた事業費は各校30億円に上る。
着工する2校はいずれも1967年の建設。老朽化が進んでいることから建て替える。22年度は実施設計を進めている。23年10月に校舎建設を開始し、25年2月ごろの完了を目指す。
明園小(東区北19条東4丁目1の1)の新校舎はRC造、4階、延べ6473m²の規模で、元町南児童会館と複合化。現校舎を使用しながら建てる。配置の関係から1期で校舎、2期で児童会館(延べ300m²)、多目的ホール(同150m²)、給食棟(同350m²)を整備。発注は一括とする。
現在の元町南児童会館は解体し、土地は売却する見込み。完成は26年度以降を想定している。
発寒中(西区発寒5条7丁目1の1)の新校舎はRC造、4階、延べ8010m²の規模。23年度は校舎建築のほか、現校舎の一部解体を進める。
建設中の仮設校舎は23年3月末ごろに完成。新校舎の完成後、25年度に解体する計画だ。
22年度までに着工した東山小、光陽小、元町北小、山の手小の改築を継続する。それぞれ児童会館や地域会議室、まちづくりセンターなど複合化。23年度の完成を予定する。
このほか、本町小、東山小、発寒中、向陵中の校舎を解体。向陵中は23年度に仮設校舎を建設し、24年度に新校舎に着工する計画だ。
学校施設維持更新基本計画に基づき、時期が集中しないよう年3校ペースで改築を進めているが、今後は市内学校の7―8割が改築対象になる。このため、改築からリニューアル改修へのシフトや対象校数の変更などを検討。23年度に計画を改定し、24年度からの運用を目指している。