耐震化に向けフロア構成など検討
帯広日産自動車の運営会社・村松ホールディングス(本社・帯広)の村松一樹社長と地方創生ベンチャー・そら(同)の米田健史社長は15日、帯広商工会議所の経営開発委員会で藤丸百貨店再建について説明した。両社は新会社を設立し、閉店後の事業を担う。耐震化に向け、フロア構成などの検討を進めている。
新会社は年内にも設立する計画で、村松氏が社長、米田氏が取締役に就任する。全ての手続きがスムーズにできた場合、閉店後の2023年4月にも耐震化へ着手。23年12月に営業再開できる見通しだという。
村松氏は新会社について「藤丸という屋号は継ぎたい」と明かした。フロア構成などは検討中としたが「十勝の食に関連したモノを入れたい」と展望する。
米田氏は再建スポンサーの受諾について「悩みに悩んだが、覚悟を決めてやり抜くと決意した」と話す。そらが持つ若い力と十勝に精通する村松氏の知見を融合し、中心部機能維持を探る姿勢だ。
髙橋常夫委員は「新旧十勝民が織りなす究極の十勝愛遂行事業」と評価。出村行敬委員は「帯広商工会議所をはじめ、十勝中が味方だ」と呼び掛けた。

藤丸閉店後の再建を誓った