護岸、消波工を継続 浸食被害から牧草地防護
留萌振興局農村振興課は、遠別町で事業展開している海岸保全北里1地区について、2023年度以降の残事業費に14億1736万円を試算している。護岸と消波工の設置を継続し、日本海から押し寄せる波浪の浸食対策を図る。
同地区は、日本海沿いの町道北浜海岸線に接している。同路線の東側には牧草地があり、高潮や波浪による浸食被害から防護するため、21―28年度を期間に事業化。総事業費は16億4900万円を見込む。
全体では延長415mにわたり護岸と消波工を施す計画。護岸の壁高は5m、消波ブロックの規格は4t級としている。工事箇所は北側にあるSP600―700間の100m、そこから865m南下したSP1565―1880間の315mに分かれる。
初弾工を発注した22年度は、SP600―700間で護岸と消波工をそれぞれ40m実施した。23年度以降の残事業量は護岸と消波工ともに375mとなる。
23年度はSP600―700間の残延長60mで護岸と消波工の設置を進める。24日に公表した工事情報によれば、概算工事費2億円以上、等級は農業土木A等級、入札方式は簡易型総合評価・施工実績審査型を適用する。4月20日の入札を予定している。
SP1565―1880間の工事は24年度以降に実施する。