音別中校舎を活用
釧路市は、音別小と音別中による義務教育学校について、音別中校舎の活用を軸に2026年度の開校に向け準備に取り掛かる。23年度に階段や水飲み場の改修など必要な対策を協議。24年度に設計を進め、25年度に着工する考えだ。

活用を検討している音別中
市は少子化をはじめとした教育課題に対応するため、22年12月に「釧路市がめざす学校のすがた基本計画」を策定。中一ギャップ解消や、きめ細やかな指導による学力向上、複式学級の解消に向けて施設一体型の義務教育学校を整備する。
素案では音別小中による義務教育学校は、27年度の開校を予定していたが、地域協議会やPTAから教育長、市長に対し要望があったことから開校予定を1年前倒しした。音別小は3年生と4年生、5年生と6年生が同じ教室で学ぶ複式学級となっている。
施設は音別町中園2丁目2の音別中を活用する。1979年度の完成で、校舎(RC造、2階、延べ2499m²)、屋内運動場(S造、平屋、延べ869m²)で構成。02年度に耐震化と大規模改修を終えている。
23年度は協議会を設立し、関係者や保護者との意見交換をするほか、先進事例の視察を予定。工事は水飲み場や階段の改修、遊具の移設、理科実験室の改修が見込まれる。24年度に設計、25年度に施工する予定だが、工期が長くなる場合は、23年度に設計に入る可能性もある。
26年度には大楽毛小中による義務教育学校の開校も予定している。このほか、28年度に東雲小と朝陽小、桜が丘中、29年度に阿寒小と阿寒中、30年度に美原小と美原中、31年度に桜が丘小と興津小、春採中による義務教育学校を開校するスケジュールを描く。