札幌市経済観光局は、PFIのBTO方式で更新を検討するアクセスサッポロ後継施設の新展示場整備で、4月の市長選以降にPFI実施方針の公表や公募を検討している。2023年度予算案には関係事業費27億900万円を計上。建設地の取得費が大半を占める。別建ての予算で、23年度はアクセスサッポロの施設・跡地利用に向け、大谷地流通業務団地立地企業へのニーズ調査なども計画する。
建設地は旧道立産業共進会場(月寒グリーンドーム)敷地の豊平区月寒東3条11丁目を予定。面積は7万9088m²となっている。
23年度予算案に計上した事業費のうち、約26億5000万円を建設用地の土地開発基金地からの買い戻し費用に充てる。
このほか、23年度は事業者選定を進め、設計着手は24年度ごろとなる見通し。現在、要求水準などを詰めている。
22年度は仮称・新展示場道路予備設計を発注し、450mの予備設計、路線測量、平面交差点予備設計などを進めている。
白石区流通センター4丁目3の55にあるアクセスサッポロはRC一部S造、地下1地上2階、延べ1万578m²の規模。1984年に完成した。
後継施設に位置付ける新展示場は21年度に策定した基本計画で、延べ2万5000m²程度の規模を想定。展示ホールは展示面積1万5000m²を確保したい考えだ。
BTO方式の場合で概算工事費153億円を試算。ただ、資材高騰などの影響を受ける可能性があり、同局は動向を注視している。26年度の供用開始を目指す。