収益悪化からの改善厳しく
テーオーホールディングス(本社・函館)は1日、函館市内のテーオーデパート本店を8月末で閉店すると発表した。人口減少や経済の混乱による収益悪化からの改善が難しいと判断した。
函館市梁川町10の25にある同本店は1962年に開業。現在は子会社のテーオーデパートが従業員79人体制で運営している。2022年5月期の売上高は8億500万円で、経常損益は3800万円の赤字だった。
新型コロナウイルス感染症による影響の長期化や急激な円安の進行などを背景に主力となる衣料品販売の低迷が続き、収益面は厳しい状況で推移。店舗運営の効率化などで収益改善を図ったものの、中長期的な改善は難しいとの結論に至った。
閉店後の土地4000m²と建物(S・RC造、地下1地上7階、延べ1万9343m²、1962年建設)は引き続き保有する方針だ。函館市は「従業員の雇用対策について、ハローワークや関係機関と連携・協力し、万全を期す」としている。