札幌市交通局は24日、地下鉄東西線乗務庁舎の大規模改修を事後審査型で一般競争公告する。工事額(税込み)は約3億円で、2023年度は1億1200万円を予算計上する見込みだ。22年10月の入札不調を受け、関連工事を分離した。3月10日まで入札を受け付け、同13日の開札を予定。履行期間は24年9月17日までとする。
対象は建築Aの単体市内業者とし、建物の新築や増築、改築などのいずれかで元請けとしての施工実績を求める。
耐震改修としてS造の3階増築部分を解体するほか、ブレースを設置。屋上では防水保護コンクリートを撤去し、改質アスファルト断熱防水を施す。このほか、経年劣化に伴う外壁や内装の改修、屋外階段の撤去に取り組む。実施設計は北総研が担った。
厚別区厚別南1丁目8の7の同庁舎は1981年に建設し、87年に3階部分を増築。RC一部S造、地下1地上3階、延べ1998m²の規模で、ひばりが丘駅と接続し、乗務員の休憩室や待機室がある。地下鉄のワンマン運転化に伴いスペースに余裕があるため、規模を1788m²へ縮小する。
交通局は22年、東西線乗務庁舎大規模改修を新さっぽろ駅事務室改修と一体で発注したが、事務室改修の完了から大規模改修に着工するまでのブランクがネックとなり不調に終わった。
このため、事業者へのヒアリングを踏まえ、工事を分割して発注。新さっぽろ駅事務室改修は5月までを履行期間に大雄建設で進めている。
乗務庁舎改修の間、乗務員は新さっぽろ駅の事務室を一時的に利用する。