校舎と屋体をそれぞれ3分割で 稚内中央小東側に移転
稚内市教育委員会は、稚内中改築をそれぞれ校舎と屋体で、主体、電気、空調衛生に3分割し7月中旬にも一般競争公告する。老朽化に伴い宝来4丁目839の稚内中央小東側に移転し義務教育学校の設立を目指す。新校舎はRC造、3階、延べ3113m²、屋体はRC造、平屋、延べ1207m²の規模で、工期は2025年9月末までを見込む。総事業費は26億5300万円を見込んでいる。
宝来5丁目7の31にある稚内中は校舎が1972―73年、屋体が74年の建設。19年度に実施した耐力度調査で耐震性能不足が指摘されていた。
市内にある小中学校はそれぞれ同じ地区に集中している。小中学校が連携した社会教育などを実施してきており、小中一貫の義務教育学校とすることで、より一体的な教育や見守りが見込めるため、稚内中央小に隣接する形で移転し、義務教育学校の26年度開設を目指すこととした。
新しい校舎は稚内中央小屋体の南側に渡り廊下で接続する形で建設する。教室数は普通教室が3クラス、特別支援クラスを2クラス配置するほか、技術室などを設ける。屋体は新校舎東側に配し屋体と稚内中央小校舎を空中渡り廊下で接続する。
発注は校舎・屋体ともに主体、電気、空調衛生の3分割で7月中旬にも公告し、8月の開札。9月議会で承認を諮り、10月に着工する計画。25年9月末の完成後、3学期の始まる1月から供用を開始する。
グラウンドを拡張するため、25年度中に敷地に隣接する稚内市体育館を除却し、26年度に外構を整備する。
市は稚内中改築関連予算として23年度予算案に6563万5000円、22年度補正予算案に8107万4000円を計上している。
P 稚内中校舎完成予想図