室蘭市は2023年度に市場通線、日の出町2丁目2号通線、市場北通線の改良に着手する。イオン北海道が日の出町2丁目に計画する新店舗の外郭となるため、拡幅や付加車線新設などを計画する。23年度は測量を一括して4月に公告するほか、同社の店舗配置計画に合わせて設計を進める予定。24年度に着工し、3カ年程度で完成させる。
イオン北海道は東町2丁目の室蘭店を日の出町2丁目の公設地方卸売市場跡地に移転する計画。24年度以降にモール型の新店舗に着工する。これを受け、市は跡地7万2363m²を4月から同社に貸し付ける。
改良に着手する3路線は公設地方卸売市場跡地に面し、新店舗の外郭となる。開業後は大幅に交通量が増えることが予想されるため基盤整備が必要と判断し、骨格編成の23年度当初予算案に事業費を計上した。市都市政策推進課では「今から動かなければ間に合わない」と話す。
事業区間は、市場通線が500m(現況幅員15m、車道9m、歩道各3m)、日の出町2丁目2号通線が150m(現況幅員18m、車道11m、歩道各3.5m)、市場北通線が500m(現況幅員13.8m、車道7.5m、歩道国道側3.8m、同線路側2.5m)とする。
測量では、車道や歩道の拡幅が必要となる場合に十分な道路敷地があるかを見極め、足りなければ用地買収する。イオン北海道の店舗配置計画で店舗の入り口が決まり次第、右左折レーンなど付加車線の設置に向けて路線設計を進める。区間内では舗装を全面的に打ち換える方針だ。
市場通線と日の出町2丁目2号通線が交差する旧公設地方卸売市場正門前は、新店舗の入り口として活用される可能性がある。今後の検討の中で必要性が生じれば、市場通線の旧正門前から国道36号までの350mについても事業化する考えだ。