釧路市は2023年度、給食センターの建て替えに着工する。23年度予算案に初年度分の事業費として11億8438万円を盛り込んだ。主体、電気、機械の3分割で一般競争入札する見通し。7月の着工を目指す。外構、解体を含めた総事業費は約50億円をみていて、25年4月に供用開始する。
貝塚3丁目に位置する小学校給食センター(1988年完成)と中学校給食センター(81年同)が老朽化していることから、南側敷地を活用し建て替える。
規模はRC造、2階、延べ5339m²。1階に調理室と事務室、2階に会議室、休憩室が入る。調理室は細菌が繁殖しないようドライ方式を採り、衛生面の向上を図る。調理過程であふれた水は排水に流す仕組み。24年12月から25年1月ごろの完成を見込む。
阿寒学校給食センターが阿寒地区分、音別小の調理場が音別地区分を調理しているが、新施設で市内全ての小中学校の給食を調理する。献立も統一する予定。道東自動車道阿寒IC―釧路西IC間が24年度に開通となることから、阿寒地区への運送時間の短縮が見込める。
基本・実施設計は、斉藤譲一設計・武田建築設計・釧路綜合設計共同体が担った。