投資額は5兆円規模 23年度の着工を目指す
次世代半導体の国産化を目指す新会社Rapidus(ラピダス、本社・東京)の小池淳義社長は2月28日、新工場を千歳市に建設する考えを正式表明した。来道した小池社長は建設地を千歳市内にある工業団地「千歳美々ワールド」で検討していると明かし、早ければ2023年度の着工を目指す。新工場建設には5兆円規模を投じると説明した。
同日、道庁で会談した鈴木直道知事は「兆単位の投資が必要で、北海道の歴史上、最大の投資案件」とし、サポート体制を構築する意思を示した。
小池社長は千歳市に決めた理由について、半導体製造に欠かせない水が豊富なこと、北大など技術者育成機関が充実していること、再生可能エネルギーや広大な用地の存在を挙げた。
事業費は技術の確立までに2兆円、量産ラインの準備に3兆円の合計5兆円規模の投資が必要だ。2025年前半のパイロットライン完成、20年代後半の量産製造ライン操業を見込む。
小池氏は千歳市も訪れ、山口幸太郎市長にも新工場建設の意向を伝えた。建設地は「千歳美々ワールド」で検討しているとし、早ければ2023年度の着工を目指していると話した。