4町村が骨格編成で8.4%減 小平は第2旭団地建替
留萌管内8市町村の2023年度予算案が出そろった。骨格編成は4町村。総額は761億4302万4000円で前年度当初に比べ4.1%減少したが、一般会計は484億8881万7000円と1.3%増加。同会計に占める普通建設事業費は8.4%減の55億5686万1000円だった。小平町は公住第2旭団地建て替えの初弾工、遠別町は旧とんがりかん改修を通じてテレワークやワーケーションの推進につなげる。
普通建設事業費の伸び率は、遠別町が91.4%増で最高値を示し、小平町が80.8%増で続く。増毛町は1月に町長選を終えて、苫前町、初山別村、天塩町は統一地方選を控えた骨格編成。大型事業完了も重なり、これら4町村は減少した。
留萌市 留萌港南岸地区で小麦の集出荷保管施設新設と、同じく留萌港内で整備する水産振興センターにそれぞれ基本設計を計上した。普通建設事業費の伸び率は2.9%増にとどまったものの、後年の整備に向けて着実に準備を進める。
増毛町 町長選を終えて間もないため骨格編成。特別養護老人ホーム明和園の建て替え完了に伴い、旧施設解体に1億4619万円、新施設の外構に9569万6000円を拠出する。本小樽間内橋のボックスカルバート化には4730万円を投じる。
小平町 公住第2旭団地建て替えの初弾工として2棟4戸を整備する。W造、平屋、間取りは1LDKと2LDK各1戸。橋梁長寿命化は黄金橋、七宝橋で床版取り換えなどに取り組む。
苫前町 町道夕陽ケ丘線の改良に2591万6000円を措置。公住整備では新北斗団地と川添団地で建具や階段の改修、屋根防水に取り組む。骨格編成だが、住民の安心安全な暮らしを確保する予算となった。
羽幌町 スポーツ公園の陸上競技場と総合体育館の改修といった大型案件の完了で普通建設事業費は43%減。公住幸町団地建て替え2棟4戸に1億2293万円を充てる。焼尻小中建て替えは24年度の着工に向け、実施設計費4512万2000円を措置した。
初山別村 骨格編成のため継続事業が中心。中峰橋補修に9800万円を計上し、支承や主桁塗装塗り替え、伸縮装置の防水補修に当たる。公住豊岬台第2団地は1棟4戸の耐力度調査に181万8000円を盛り込んだ。
遠別町 道の駅「えんべつ富士見」敷地内にある旧とんがりかんの改修に4億円を投じる。S造、2階、延べ488m²の規模。1階に幼児や児童が遊べる屋内遊戯施設を設け、2階はワーケーションやテレワークが可能な施設とする。24、25年度で整備する遠別中建て替えは実施設計に9900万円を計上した。
天塩町 骨格編成のため継続事業が主。22年度に下部工を進めた更岸5線の14号橋架け換えは、3000万円を措置し上部工に着手する。規模は1径間、橋長10・7m、全幅6・2mで旧橋と同様。雄信内22号線にある22号橋の補修には9800万円を拠出する。